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「災害時に子どもを守る最低基準」が分かる動画ができました

本サイトで紹介しているHumanitarian Standard Partnership(略称HSP)は、スフィアを含む10の基準管理機関により形成されるネットワークです。分野横断的な活用を通じて一層の支援の質とアカウンタビリティの向上を目指しています。

HSPの一つである「災害時に子どもを守る最低基準(Child Protection Minimum Standards: CPMS)」の普及に取り組む災害時に子どもを守る最低基準(CPMS)推進ネットワーク)から、制作動画の案内がありました。


5分で分かるCPMS紹介動画 

(CPMSの成り立ち、構成、活用者の声を紹介)

事例で学ぶCPMSハンドブックの使い方

 (大雨により被災した中学生のまもる君を例にCPMSの活用方法を紹介)

さらに詳しく知りたいという方は、CPMS推進ネットワークのウェブサイトから研修開催情報(不定期開催)をご確認ください。講師派遣をご希望の方は下記お問い合わせ先までご連絡ください。


災害時に子どもを守る最低基準(CPMS)とは
災害時に子どもたちは、様々な危機にさらされます。安全な飲み水や十分な食料、安心して眠ることができる場所や、自分のことを守ってくれる大人をなくすという物理的な変化、被災というストレスや悩みを抱えるという心理的な変化、校舎が使えず学校に行けない、友達に会えないなどの社会的な変化、ストレスを抱えた親との関係性の変化などを経験します。その結果、心身ともに不安定になったり、暴力にさらされたり、進学を諦めて働かざるを得なくなるなど、様々なリスクにさらされる可能性があり、子どもたちの健やかな成長が阻まれてしまいます。

災害支援活動を実施する際、「子どもを守る」視点を組み入れて支援を計画・実施していますか?子どもの発達年齢やジェンダー、障害の有無などに応じた支援や、子どもに対する暴力を予防する取り組みが災害支援には重要です。また、様々な支援分野が連携することにより、緊急時にリスクにさらされる子どもたちを暴力や虐待等から守ることにつながります。このような視点を持たずに支援を計画・実施すると、意図せずに子どもをさらに傷つけてしまったりすることもあります。

災害時に子どもを守る最低基準(Child Protection Minimum Standards: CPMS)は、国際NGOや国連機関などが加盟するネットワークにより、災害支援で子どもの保護の活動の質を高めるために2012年に作成された国際ガイドラインです。内閣府制作の避難所運営ガイドラインで言及されているスフィアハンドブックとともに、国内の災害支援の現場でも広く活用されています。


お問い合わせ
災害時に子どもを守る最低基準(CPMS)推進ネットワーク
ウェブサイト:https://sites.google.com/view/cpmsnetwork-japan-com/
メールアドレス:cpmsnetwork@googlegroups.com