人道支援の必須基準(CHS)

人道支援の必須基準

「人道支援の質と説明責任に関する基準(CHS)」は、人道支援組織や個人が行う支援の質と効果の向上のために利用可能な「9つのコミットメント」を提示しています。9つのコミットメントとは道義的で、説明責任を有する、質の高い人道支援の必須要素です。これらのコミットメントが活用されることは、被災した地域社会(コミュニティ)や人々への説明責任の向上の促進につながります。作成にあたっては、HAPインターナショナル、ピープル・イン・エイド・スフィア・プロジェクトにより12か月にわたって3段階の協議が行われ、2014年12月に公表されました。

CHSはCHS Alliance、Sphere Association、Groupe URDが共同で管理する基準です。2018年11月に発行された「スフィアハンドブック2018」において、従来のコア基準に代わりスフィアハンドブックの一部となりました。

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ガイダンスノートと指標

「人道支援の必須基準」を使用する人びとや組織に対し、 CHSの9つの基準における基本行動と組織的責任を明確にし、CHS適用時に実践の中で直面する問題を検証した文書です。基準を満たして支援をする過程での成果の測定、学習と向上の促進のために活用されることを目指しています。

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認証制度

「人道支援の必須基準」は、個々の支援組織がその経営、方針、支援の現場にて9つの基準を実現しているか否かを3つの方法(ベンチマーキング(現状分析)、第三者検証(含む改善状況)、認証)で確認し、日々の改善に役立てることができる基準です。
認証サービスは、監査方法に精通した専門機関であるHumanitarian Quality Assurance Initiative (HQAI、本部:ジュネーブ、 http://hqai.org/)が有料で提供しています。