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「Sphere 2018 Handbook Launch Panel Discussion & Share Fair on Q&AAP」参加報告

スフィア・ハンドブック2018の公開にあわせて、「Sphere 2018 Handbook Launch Panel Discussion & Share Fair on Q&AAP」が開催されました。本イベントは、人道&緊急支援の国際基準トレーナーを対象としたリフレッシャー研修に続いて開催され、30か国140名が参加しました。International Medical Corps(IMC)からの支援により派遣したQ&Aトレーナー4名のうちの1人、須原敦さんからの報告です。

●研修の概要●

【目的】スフィア・ハンドブック2018のお披露目、人道支援関係者の交流

【対象】世界各地で人道支援に携わる国際機関職員、NGO職員、コンサルタントなど

【開催日】2018年12月11日(火)

【開催地】タイ王国、首都バンコク

【人数】140人

【主催団体】CWS(Community World Service)Asia

●イベントの様子●

30ヵ国から140名以上が参加した盛大なイベントであった。

イベント冒頭、Sphere Handbook2018の変更点や、改訂の際に議論となったポイントなどがプレゼンテーションで紹介された。指標がより活用しやすく整理されたことや、近年の人道支援活動において着目されているCash-based assistanceが盛り込まれたことなど、2011年版発行から7年を経た今、より支援現場のニーズや実態に即した内容となったことがよく分かる内容であった。

その後、6名のパネリストが登壇してのパネルディスカッションが行われたが、印象的だったのは複数のパネリストから「説明責任(Accountability)」「参加(Participation)」「地域化(Localization)」などのキーワードが挙げられたことであった。このイベントに先立って行われていた人道支援の国際基準に関するトレーナー対象 リフレッシャー研修で取り上げられていた性的搾取・虐待(PSEA : Protection from Sexual Exploitation and Abuse)も扱われ、近年の国際支援の潮流が感じられた。Opening Presentation

イベントの終盤は「Share Fair」として来場者間の交流が図られた。トレーナー研修の受講者は各ブースを担当し、各種の国際基準の紹介や説明を行いつつ来場者との意見交換や情報共有を行い、有益な時間を過ごすことができた。

Share Fair①

Share Fair②

●イベントに参加して●

3時間ほどのイベントであったが、内容が盛りだくさんであったためか、あっという間に時間が過ぎた。

パネルディスカッションは時間的な制約もあり、パネリスト間の意見交換の場というより、各々が代表する領域の最新の情報や知見を聴衆に共有するという意味合いが強かった。しかし、スフィア・ハンドブック2018の紹介と合わせ、『人道支援の現場で今、何が論じられ、何が重要とされているのか』という全体像を把握できる良い機会であった。

Share Fairでは、スフィア・ハンドブックをはじめとする人道支援の国際基準を、どのように自身の活動に結びつけるべきかを考えている方や、スフィア・ハンドブックを初版から使っている方など、様々な背景を持つ同業者たちと交流を持つことができた。この時間帯はブースが掲げるテーマについて来場者に説明、紹介をするという役割が与えられており、日本でQ&Aトレーナーとして活動する者としては、臨場感のある質疑応答を経験することができ、有意義な時間を過ごすことができた。今後は、このイベントでの学びや新たな知見を日本でのQA研修の発展に活かしていきたいと考えている。