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「ぼうさいこくたい2025 in 新潟」に参加しました

JQANは、9月6日、7日に「ぼうさいこくたい2025 in 新潟」に参加し、ブース展示を通じスフィア基準や関連する国際基準について紹介しました。

内閣府などが主催する「ぼうさいこくたい」は、産学官民の関係者が日頃から行っている防災活動を発表し、交流する日本最大級の防災イベントです。10回目となった今回は「語り合い 支え合い~新潟からオールジャパンで進める防災・減災~」をテーマに新潟市の朱鷺メッセで開催されました。JQANは昨年の熊本開催時のポスター展示に続く、2回目の参加となりました。

昨年秋以降の現政権によるこれからの日本の防災対応において満たすべき基準として「スフィア基準」への言及もあり、両日とも多くの行政、NPO/NGO、社会福祉協議会などの関係者の方々が訪れてくださいました。JQAN事務局(松尾、柴田)に加え、出展されていたトレーナーの岡野谷純さん(日本ファーストエイドソサエティ協会)や原田奈穂子さん(岡山大学教授、CPMS推進ネットワーク)にも協力いただいて、スフィア基準が「数値」ではなく「人びとの命、尊厳、安全を尊重した支援に関する普遍的な考え方と実現すべき状態を示す質的基準」であることを紹介することができました。

スフィア基準への疑問や活用したい状況などを伺いながら、実際のハンドブックを開きながら説明

来場者からは「(ハンドブックをめくることで)質的な最低基準と基本指標の関係性がわかり、辞書のような使い方ができることが分かった」や「教育の継続や子どもの保護など災害支援時に直面する具体的な課題に関する基準もあることが分かった」と、報道や行政からの通知だけでは伝わりにくい内容がわかり、疑問が解消できたとの声がありました。また「基本指標がスフィア基準だと誤解されているので、誤解を解くようメッセージ発信やセミナーの開催などをしてほしい」、「自分たちの地域でもスフィアへの関心は高いので研修をしてほしい」、「老若男女が理解しやすい解説本がほしい」などのご意見もいただきました。

JQANでは日本語でスフィア基準の普及を行うグループとして、引き続きトレーナーや他の国際基準関係者の方々と共に、正しくスフィア基準の肝を伝え、活用いただけるよう取り組んでまいります。