支援の質とアカウンタビリティ
私たちが暮らす国際社会は、紛争や自然災害が相次ぎ、また急速に進む人口増加や深刻な貧困、あるいは気候変動の影響などにより、一夜にして思いもよらない困難な状況におかれたり、不自由な生活を長期にわたり余儀なくされる人々が増加しています。
また、東日本大震災と併発した福島第一原子力発電所の事故のような「複合型災害」といった従来想定しなかった、より複雑あるいは大規模な事態が生じるようになっています。また、支援に携わる関係者も国家や国際機関、NGO等の民間の非営利団体に加え企業などの参加も増え、多様化しています。
また、東日本大震災と併発した福島第一原子力発電所の事故のような「複合型災害」といった従来想定しなかった、より複雑あるいは大規模な事態が生じるようになっています。また、支援に携わる関係者も国家や国際機関、NGO等の民間の非営利団体に加え企業などの参加も増え、多様化しています。
被災者や受益者は困難な状況におかれることで一時的に無力になることがありますが、その自ら困難を乗り越えていく力は消えることはありません。一人一人がもつ普遍的な権利と乗り越えていく力を尊重し、活用する支援活動が求められています。
人道原則を守り一人一人を大切にし、彼らに対して説明責任(アカウンタビリティ)を果たしながら、共にその個々人の生活や社会の再建に取り組むこと。その実現は決して容易ではありません。しかし、日本にいる私達支援者が、予めそれらの原則や考え方を学び、自らの能力を高める、あるいは国際社会全体として新しい基準や制度をつくることに参加していくことが実現の一歩となります。
支援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(JQAN)はその一歩を皆様と共に踏み出したいと考えています。