10月6日(水)、JQANの総会にあたる「JQANミーティング2021」がオンラインで開催されました。会員、トレーナーの皆様方をはじめ、日頃の活動を支えていくださっている約30名の方々にご参加いただきました。
JQANは引き続き、災害などの人道支援における支援の質とアカウンタビリティ向上にむけた緩やかなネットワークとして、研修等の人材育成や提言活動を進めていきます。
参加くださった皆さま、JQANを支えてくださっている皆さまに改めて御礼を申し上げると共に、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
◆各議題の概要◆
【開会挨拶】
・小美野剛代表/CWS Japanから、2015年の発足以来の啓発活動や調査活動の継続的な実施、幹事会の拡大に伴うJQAN活動のさらなる深化の必要性などを指摘し、今後の支援現場での質とアカウンタビリティの向上にむけ、皆様と協力して進めていくとの挨拶がありました。
【JANICからの報告】
・JANICの伊藤衆子から、JQAN運営事務局であるJANICで発生した経理問題(※1)に関する報告とお詫びがありました。それらを踏まえたJQANとしての対応については、事務局の松尾沢子から、事業予算の計画、執行の強化の方針を説明しました(※2)。
※1「弊団体の不祥事についてお詫びとご報告」(JANICウェブサイト):コチラから
※2「JQAN事務局担当法人での不祥事(横領)の発生への対応」:コチラから
【活動状況】
・五十嵐豪幹事/CWS Japanから「PSEAH(性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護)ワーキンググループとの連携」というテーマでJANICのワーキンググループの活動状況を紹介するとともに、PSEAHとスフィアとの相互関連性や連携の必要性について説明がありました。塩野目祥子幹事/ジャパン・プラットフォームからは、現在行っている海外のPSEAHの諸事例の調査状況について説明するとともに、研修内容の共有やトレーナー育成、研修や啓発など、今後の可能性について紹介しました。
・事務局松尾から、2021年度上半期の主催した2回のオンライン版スフィアハンドブック研修の概要報告とオーダーメイド研修の実施状況について報告しました。また下半期予定としての主催研修の開催(2回予定)、PSEAH に関するJQAN主催研修、オーダーメイド研修としての徳島県企画について紹介しました。
・小美野代表から、現在ジャパン・プラットフォームにて検討中の「原子力災害における人道支援最低基準」策定事業(仮)の概要紹介がされました。本案件は将来の原発事故被害や自然災害も含めた複合災害への備えの一環として、人道支援の観点からの基準『原子力災害における人道支援最低基準(HSP : MSHANA)』(仮)制定を目指す取り組みであり、JQANはスフィア事務局等との仲介・調整で協力していく予定が説明されました。
【JQAN規約改定】
・事務局松尾から、2015年設立当時の規約と運用状況を踏まえ、本ネットワークを「人道原則・基準類を共に普及していく仲間」が集う場として運営していくための規約改訂のポイントが説明されました。また幹事団体の属性分けと再編を通じた活動の推進や、日頃からの会員、トレーナーとの情報共有を通じた参加度合いの向上にむけた幹事会の公開開催、また記録化、根拠の明確化などの透明な運営を高める施策を順次進めることを説明しました。
【意見交換・質疑応答】
大きく2つのテーマのもと、少人数に分かれて意見交換を行いました。
多岐にわたる意見や提案があり、幹事会・事務局で検討の上、事業計画に反映していくこととなりました。
・国内で得られた知見の海外支援への活用
・社会的なニーズへの対応の必要性
・行政、大学、国内支援に携わる団体を始めとする様々な組織・機関との提携の強化
・研修を受けたトレーナーのネットワーク化
・研修の内容や満足度の定量化や説明資料の作成など
JQAN幹事会・事務局一同