2018年3月7日(水)、8日(木)に、支援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(JQAN)主催にて「人道&緊急支援の国際基準トレーニング 中級編」を実施しました。 支援を受ける側を中心に置いたプロジェクト・サイクルについて学ぶ実践的なプログラムでしたが、国外から参加された方も含め、20名近い方が本トレーニングへ参加しました。
◆トレーニングの概要◆
【目的】
本研修会は、国内外の災害、復興、開発現場での活動の質をより高めるために、支援活動に関わる方達が、人道・緊急支援の質とアカウンタビリティに関する国際基準の知識を活用し、これらの国際基準を、プロジェクト・サイクルに取り入れる事を学ぶ。
【日時】 2018年3月7日(水)、8日(木)10:00~17:00
【会場】 早稲田奉仕園 アバコビル6F スカイラウンジ
【人数】 17人
【講師】 JQANトレーナー養成研修修了者
五十嵐 豪 特定非営利活動法人 AAR Japan(難民を助ける会)
齋藤 雅治 一般社団法人 アジアパシフィックアライアンス
◆トレーニングの様子
国内外での人道・緊急支援プロジェクトに携わった経験がある方、今まさに担当をしている方、今後発災時の避難所運営に関わる予定がある方が本トレーニングに参加しました。質疑応答から事例共有、ワークに至るまで、参加者自身の経験を参考に進むケースが多く、『参加者同士で共有し合った実経験が参考となった』との意見があるように、講義以外にも学びの多い場となりました。今回のトレーニングでは、実際のプロジェクト・サイクルで国際基準を取りいれるイメージが作りやすいよう、多くのワークを取り入れました。「国際基準を実地でどう使うかイメージができた」「現場に出る可能性のあるスタッフが何を注意すれば良いかを気づくことができた」などのコメントを頂き、好評でした。盛り沢山のプログラムのなか、休憩時間も互いの経験を共有し合うような、活気あふれる2日間となりました。
◆トレーニングを終えて
今回は2回目の中級研修でした。既に国内外で何らかの形で人道支援に関わる方達が参加した今回の研修は、参加者からの経験共有が多く、まさに『参加型の研修』となりました。抽象的な国際基準の概念と実際の現場での状況を重ね合わせるワークを行うことで、『国外の支援現場でどう国際基準を落とし込むかを学ぶことができた』との意見がある一方、国内の避難所運営で国際基準をどう活用できるか、研修内容の更なる検討が必要なこともわかりました。災害が起きた場合、国外の現場と国内の現場で解決すべき課題は共通のものが多くあります。国際協力NGO関係者も、国内災害支援関係者も、共通の課題を抱えるもの同士として連携し学び合うことができるような場を目指し、今後も研修を実施します。(JQAN事務局)