支援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(以下、JQAN)はスフィアハンドブックやCHSの普及に取り組んでいます。
JQAN幹事会でもあるジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2016年4月の熊本地震発生直後から、加盟NGOをはじめ、現地支援団体、行政、社会福祉協議会、報道機関などと連携しながら、さまざまな形で支援に関わってきました。特に、震災から半年が経過した2016年10月以降は、地元の人々が主役となり、力を合わせて復興に取り組めることを目指し「地域力強化」に重点的に取り組み、2021年7月に助成事業を終了しました。
5年間の活動から得られた知見を、熊本県内をはじめ、被災者支援に取り組む全国の方々と共有し、今後の災害支援活動に活かしていきたいという思いから、支援者が被災地に入る際の留意事項を、CHS「人道支援の質と説明責任に関する必須基準」の9つのコミットメントを軸にまとめた「被災者支援のヒント集~国際基準と熊本地震被災者支援から学ぶ」を作成し、本年6月に発行しました。
CHSコミットメントについて、できる限り専門用語を避け、イラストや図を用いてポイントをわかりやすく紹介しています。また巻末には支援に関わった方々や専門家の声も掲載しています。是非、皆様の支援活動の計画や見直しの際に活用ください。
【被災者支援のヒント集~国際基準と熊本地震被災者支援から学ぶ】
<冊子の構成>
発刊に寄せて、人道支援の質と説明責任に関する必須基準(CHS)とは
本書の使い方
<CHSコミットメント毎に解説>
CHS1 ニーズに合っていますか?
CHS2 タイミングがずれていませんか?
CHS3 地元の力を引き出すような関わり方をし
ていますか?
CHS4 地域の人の声が支援に反映されています
か?
CHS5 苦情を積極的に受け入れていますか?
CHS6 重複や、漏れが無いように支援団間で調
整していますか?
CHS7 支援を改善し続けていますか?
CHS8 必要なスキルや知識を身につけています
か?
CHS9 資金や物資は、無駄なく適正に使われて
いますか?
インタビュー 熊本で支援に携わった4名の方のインタビュー
提言 3名の専門家・支援関係者による提言
リンク集 支援の際に役立つ資料の紹介
<制作年月>
2022年6月